年初来、株価が400%超となったスター銘柄のテスラですが、これから投資するにはもう遅すぎるでしょうか。海外の有名な投資系ブロガーの分析を紹介します。
記事概要
Blog source | MyWallSt Blog |
Article title | Is It Too Late To Buy Tesla Stock? |
Publish info | Posted on October 22, 2020 AuthorJamie Adams |
URL | https://blog.mywallst.com/is-it-too-late-to-buy-tesla-stock/ |
要約
電気自動車(EV)メーカーの米テスラは今月21日に7-9月(第3四半期)の決算を発表しました。5四半期連続の黒字となり、総売上高は前年同期比39%増(前年同期比)となりました。同社は2020年に50万台納車するペースが続いていることを明らかにしており、”Cybertruck”についてもうまくいけば2021年末までに納入が始まると発表しています。
“Regulatory Credits”について
米国では、自動車メーカーはゼロエミッション車を一定の割合で販売することが義務付けられており、その達成度に応じて州政府と連邦政府から与えられるポイント(Regulatory Credits)を与えられます。テスラはゼロエミッション車の生産者であるため、このクレジットを他のメーカーに販売することができ、他のメーカーはそのクレジットを使って連邦政府の排出目標を満たす必要があります。
テスラはこのクレジットの販売がなければ、直近の4四半期で利益を上げることはできませんでした。同社は第3四半期に3億9700万ドルのクレジットを獲得し、当該クレジットからの収益は前年同期の約2倍になりました。テスラはすでに今期の9ヶ月間で、11.8億ドルのクレジットを取得しており、2019年通年の5.94億ドルを大きく上回っています。
何が問題なのか?
今後、大手自動車メーカーやスタートアップ企業が独自にクレジットの取得を開始すると考えられるため、テスラの収益はすぐに減少に転じる可能性があります。ちょうど今週、ゼネラルモーターズは、最新のEVベンチャーを発表しました。
投資するには遅すぎるか?
テスラ株は今年に入り404%も急騰しているため、すでに手遅れかもしれないと考えてしまうのは当然です。フォードやGMの株価売上高倍率がそれぞれ0.28、0.44の株価指数であるのに比べ、テスラは約15.63であり、割高であるのは間違いないでしょう。
しかし、イーロン・マスクは、今後10年間で年間2,000万台の自動車を製造できると発言しています。また、テスラは電気自動車の製造と運転データ収集の分野でも現在のリーダーであり、今後数年間で巨額の価値を持つ可能性があります。
テスラを信じ、多少のリスクを恐れないのであれば、投資するのに遅すぎるということはありません。
著者
AuthorJamie Adams