両学長 リベラルアーツ大学
- こんにちは、りょうです。それでは今日も元気よくお金の勉強していきたいと思います。今日のテーマは「大企業が働きにくい5つの理由と、じゃあどうすればいいのか」です。質問いただきました。現在転職を検討しています。やっぱり大企業の方が働きやすいと思うのですが、大企業に勤めている友人からは大企業は働きにくいという話も聞きます。本当だとすれば、大企業のどういうところに働きにくさがあるのでしょうか。一体どのように考えて転職を進めていくべきなのか迷ってしまっています。アドバイスいただけると嬉しいです。
- ご質問いただきましたんでね、これを今日のテーマにして話ししていきたいと思います。僕自身はずっと経営者なんで、サラリーマンとして勤めたことはないんですけど、大企業と仕事をしてきたり、大企業に勤めている友人・知人からの話を聞いたりしてきて、ずっと思ってるのは「大企業って働きにくい仕組みになっている」って事なんですね。なんで、この動画では大企業が働きにくい5つの理由と、じゃあどうすればいいのってことへの結論、この2点について解説していきます。
- 解説ですね。大企業が働きにくい理由5つと、企業って働きにくいって思う理由は一言で言えば、「これじゃあ愛のある仕事はできへんよな」っていう、そういう働き手が感じるような仕組みになってるからです。順番に解説していきますね。
- 理由その1:経営者の本音が見えない 大企業っていうのは大きな会社ですよね。当たり前ですよね。大きな会社は人も多いんで、トップにいる社長を始めとする経営者、末端のサラリーマン・社員両者の距離がどうしても遠くなるんですね。あの人がリーダーだからついていきたいとか、あの人と一緒に仕事がしたいとか、こういうのはモチベーションになりますよね。でも大きな会社ではそれが感じにくい。大きな会社っていう箱に載ってるだけの感じになっちゃうんですね。つまり、間にたくさんの中間管理職が挟まって、お互いの顔がわからなくなって、建前だけがひたすらに増えて、経営者が本音のところで何を考えているのかちっとも見えなくなってきます。何が求められているのか全然ピンと来ないから、なんだか働きにくいってことです。この人と働きたいってのがあっても、この仕組みの中で生きていきたいとか、なあんま思わないですよね。これが理由その1。
- 理由その2:個人の適性は後回し さっき言いましたけど、大企業には人がたくさんいます。経営者は一人一人の顔いちいち覚えてたりしないし、ましてやその人のキャリアプランとか、希望とか、適性とか、こういったことに配慮する暇はありません。人事部にもそんな余裕ないんですよね。結局、一人一人はもう駒として、パーツとして、歯車として、それなりに機能することを求められるばかりですね。その結果、配属はいわゆる「配属ガチャ状態」。昇級・昇格も運の要素が大きくて、適正・相性が悪いともうめちゃくちゃ地獄っていう事態になっちゃうんですね。好きなこと、得意なことがやりたいなんてもう夢のまた夢だと思い知らされると、「私って大切にされてないな」と感じる環境ではやっぱり愛を持った仕事はできないですよね。これが理由その2。
- 理由その3:成果が報われにくい もう一度繰り返しますけど、大企業には人がたくさんいます。すると、業績評価・報酬分配、こういった面でも一人一人の個別対応はなかなかやってられないんですね。実際、やりたい気持ちはあったとしても、大企業では時間・労力的に無理なんですよ。どうしても時間的に一人一人と希薄な関係にならざるを得ない結果として、頑張って成果を上げてもなかなか報われない。頑張らなくて成果が出なくってもあんまり困らない、こういう状況ができやすいわけですね。当事者意識が薄れちゃうのも、働かないおじさん問題が起きるのも、いわゆる「大企業病」の医師と言えるでしょう。つまり、やってもやらなくても、あんまり変わらないから、なかなか本気になれなくて働きにくいってことです。どうでしょう、皆さん周り見てても、そういう方いらっしゃいませんで?自分は一生懸命やってて、成果あげたのに何にも反映されない。「どうせね、やってもやらなくても一緒だったらもうやらんとこうかな」と、みたいな。「それやっぱそういう気持ちになっちゃうのが人間ですよね」と、僕自身は大きな会社じゃなくて小さな会社の方が好きで、社員一人一人と時間を取って話ができるからですね。人数を増やすだけならできるんですけど、ここはあえて増やさないようにしてましたね。これが理由その3。
- 理由その4:短期で成果を見せる必要がある 大企業の多くは上場してます。つまり、広く株主を募ってるわけですね。すると、当然、経営の状況を株主・投資家から監視されます。そして、投資家っていうのは大抵短期的な成果を求めるんですね。皆様、株買ったら表とか明日とかで株価上がったら嬉しくないですか?「調和したところかも」「3ヶ月でも4ヶ月でも」と、でもこれは経営者にとってはもうめちゃくちゃ短期なんですよ。「3ヶ月とか4ヶ月で成果を出せ」って、まあ無理な話なんですね。で、これ年次・四半期・月次・提訴は短期間の業績について非常にプレッシャーを受けてるわけですね。すると、とにかく早く成果が出ること、分かりやすく成果が出ること、これらに注力しがちになるのも当然ですよね。時間はかかるけど、大事なことが評価されないから、愛のある仕事がやりにくくて働きにくいってことです
- 理由その5:自由度が低い 大企業は大勢の人が働いているため、意見を出す場が限られています。また、大企業は大きく分けて、規模の大きな本部と、実際の仕事を行っている現場に分かれています。本部は経営戦略の立案や、業績の監視を行っているため、現場の実情を把握せず、現場の意見が反映されることが少ないです。現場で働いている社員たちは、仕事の中で問題点を発見し、改善策を提案したいと思っていることが多いです。しかし、その意見が本部に届くことはなかなかありません。その結果、問題が解決されないまま、仕事に不満がたまってしまうことがあります。また、大企業は決まりごとが多く、自由な発想やアイデアを出すことが難しい場合があります。つまり、自由度が低いため、やる気がなくなり、働きにくいと感じることがあるということです。
- 以上が、大企業が働きにくい5つの理由です。大企業には魅力的な点もありますが、働きやすさについては、中小企業やスタートアップ企業に比べると劣ると言わざるを得ません。転職を検討している場合は、自分自身がどのような働き方をしたいのかを考え、その上で、企業を選ぶことが大切です。
- 以上、参考になれば幸いです。