10/29にWall Streetで起こったこと。”What Happened On Wall Street Yesterday?”

米国株を保有する投資家にとって、先週10/29(木)は超重要なニュースが飛び交うとては忙しい日となりました。この日にWall Streetでは何が起こったのか、海外の有名な投資系ブロガーの記事を紹介します。

記事概要

要約

10/29（木）はウォール街では世界最大の4つの企業が同時に決算を報告し、世界で最も人気のあるストリーミング・プラットフォームが値上げを発表、ヘルスケア業界で最もエキサイティングな2つの企業が合併するなど、非常に忙しい1日でした。

ビッグテックの決算報告

Apple

Appleは収益が64.7億ドル、1株当たり利益(EPS)は0.73ドルとなりました。好調なMacとiPadの販売にもかかわらず、iPhoneの販売が予想を下回ったとして株価を下げました。ティム・クックアップル最高経営責任者(CEO)は、「 第3四半期には中国での新型iPhoneの欠品が悪影響を与えた、同国だけで売上高が29%減少した」と述べました。

Amazon

アマゾンは売上高が37％増の961.5億ドルに達し、四半期の売上高としては過去最高記録を更新しました。1株当たり利益は、7.41ドルの予想に対して12.37ドルと予想を大きく上回りました。ジェフ・ベゾス最高経営責任者（CEO）は、これからホリデーシーズンを迎えることでアマゾンが第4四半期に売上高の最高記録を更新すると予測しています。

Google

グーグルは、収益が14％増の461.7億ドル、1株当たり利益は16.40ドルとなり、アナリストの予想を大幅に上回りました。株式は、広告収入の強力な反発に続いて木曜日の夜に8％も上昇しました。過去20年以上で最大の独占禁止法違反の訴訟に直面しているのをものともせず、アルファベットのサンダル・ピチャイ最高経営責任者（CEO）は、その成功を「AIやその他の技術への深い投資のおかげである」と述べています。

Facebook

収益は前年比22%増の214.7億ドルとなり、1株当たり2.71ドルの収益を達成しました。COVID-19のロックダウン時にユーザーが急上昇しましたが、現在では北米でのユーザーベースが200万人減少しています。

Netflixの値上げ

ネットフリックスの株価は昨日、米国でのスタンダードプランとプレミアムプランの価格を引き上げるというニュースで4％上昇しました。 最も人気のある料金プランの料金を月13ドルから14ドルに引き上げ、プレミアムプランも16ドルから18ドルに引き上げます。 ベーシックプランは月9ドルのままです。

このニュースは、Netflixが最大かつ最も収益性の高い市場でその価格設定力をテストしていることから、投資家からも好評を得ています。同社の広報担当者によると、今回の値上げは「Netflixがテレビ番組や映画をよりバラエティ豊かに提供し続けるために導入された」ということです。ストリーミング分野での競争が激化する中、Netflixはその主導権を維持するためにオリジナルのコンテンツを作り続ける必要があり、今回の値上げは彼らが競争の一歩先を行くことを可能にするでしょう。

TeladocとLivongoの合併が承認

TeladocとLivongoとの合併が臨時株主総会で承認されました。CEOのジェイソン・ゴレビッチ氏は、「Livongo との合併により、Teladoc Health は消費者と医療従事者を病院から在宅まで、データの洞察とパーソナライズされたサポートで結びつけることができ、より良い健康結果を提供することができるようになります。」と述べています。

この2社がヘルスケア分野で最大のディスラプターの1つを形成していることから、この2社の間に生まれるシナジー効果が期待できます。

著者

Michael O’Mahony