長期投資の真価について。”The Safety Of A Long-Term Outlook”

長期投資の真価について。”The Safety Of A Long-Term Outlook”

投資を長期的な視点で考えることの重要性について、とても分かりやすく解説している海外ブロガーの記事を紹介します。

記事概要

Blog source MyWallSt Blog
Article title The Safety Of A Long-Term Outlook
Publish info Posted on May 8, 2020 AuthorMichael O’Mahony
URL https://blog.mywallst.com/the-safety-of-a-long-term-outlook/

要約

投資は簡単なものでも難しいものでもなく、すべては見通しの長さにかかっています。
S&P500(NYSEARCA:VOO)のローリングリターン(保有期間リターン)を様々な時間枠で分析してみると、特に興味深いのは長期的な見通しを持つことの利点です。S&P500の歴史の中で最悪の20年間は、1959年6月から1979年5月までの期間ですが、この期間の平均リターンは年6.4%です。もしあなたがその期間に毎月100ドルを投資していたとしたら、あなたの利益は46,162ドル、つまり元の投資額の92%のリターンとなります。一方で、1980年4月から2000年3月まで、つまり最高の20年間の期間中に同じ方法で投資したとしたら、あなたは176,000ドル、つまり633%のリターンを手にしたことになります。(したがって、過去どの20年間においても長期投資では損をすることはなかった。)

この投資戦略は極めてシンプルであり、歴史的にもうまくいくことが証明されているのに、なぜ私たちは個人投資家がお金を失ったという話をよく耳にするのでしょうか?

短期的な思考の危険性

私たち個人投資家が直面している最大の問題の一つは、株式市場のニュースの性質です。私たちは、日々のポートフォリオや市場全体の動きに釘付けになり、ウォール街の終末が近づいていることを警告する記事から、今すぐ買わなければ永遠に破産してしまうような銘柄の話題まで、さまざまなニュースが目まぐるしく飛び交っています。

投資家によってその投資の目的は各々ですが、ほとんどは長期的な富の創造/早期退職/自分の経済的な将来を確保するためのいずれかに概ね当てはまると考えていいと思います。もしそうだとしたら、20年後の展望に立ち返ってみましょう。業績報告書が3ヶ月間のビジネスの業績を要約したものだとしても、それは株式を所有する予定の時間の1.25%に過ぎません。なぜこのような極小の時間が、あなたの投資対象に対する印象にこれほどの影響を与えるのでしょうか?

Apple (NASDAQ:AAPL)やAmazon (NASDAQ:AMZN)のような企業は、悪い四半期報告書が出てもその将来性や本質が一夜にして変わることはありませんし、Facebook (NASDAQ:FB)は一度の業績不振の後に屈服するようなことはありません。これらの企業のチャートをズームアウトすればするほど、株価の日々の動きが実際には取るに足らないものであることが明らかになります。

何もしない芸術

長期投資家になることは、信じられないほど難しいというのが実情です。長期投資家になるには、実は最も困難で重要なスキルの一つである「何もしないこと」が必要なのです。「何もしないこと」は、世界で最も不自然なことのように感じるかもしれませんが、それは長期的な富を確保するための重要なスキルの一つです。当社のCEO兼チーフ・インベスターであるエメット・サベージも含めて、経験豊富な投資家に投資キャリアの中で犯した失敗について尋ねると、全員が「売り」をしたことだと言います。株を売ることは、買うよりも損をすることが保証されています。

もちろん、投資には白黒はっきりしたものはなく、売却を検討せざるを得ない時もあるでしょうが、あなたが損失を被る唯一の瞬間は、あなたが実際に売却するときであり、それまでは、それはただのアンダーパフォームしているに過ぎません。

自分が信じている強い企業に投資し、長期的な展望を維持していれば、投資ライフはとても簡単なものになります。

著者

Michael O’Mahony

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