製薬業界は避けるべき⁉”Investors Should Avoid This Industry Right Now”

COVID-19のワクチン開発を期待して製薬業界に投資することは正しい選択と言えるでしょうか？海外の有名な投資ブロガーの分析を紹介します。

記事概要

要約

製薬業界はCOVID-19のワクチン開発とそれによる莫大な利益が期待できるため、投資先として魅力的だと思うかもしれません。しかし、この業界は避けた方が賢明です。

世界の製薬業界の価値は約1.25兆ドルであり、この分野にチャンスがあることは間違いありません。しかし、製薬業界はおそらく最も複雑な業界の１つであり、個人投資家の大半はその業界を理解するのに苦労するでしょう。この業界に積極的に投資して利益を得るためには、業界特有の規制ガイドライン、特許関係、ワクチン開発など、多くの詳細な知識が必要とされます。伝説の投資家ピーター・リンチは「あなたが知っているものに投資するべき」と述べていますが、それにもかかわらず、ここ数ヶ月の間に多くの投資家が製薬業界に注目しています。

最近のボラティリティ
最近では臨床試験の実施など、潜在的なワクチンのニュースを受けて、多くの製薬会社の株価が変動しています。Moderna（NASDAQ：MRNA）は、ワクチンが臨床試験を通過し最終段階にあることから、今年は株価が急騰しています。しかし、最終段階で失敗した場合、株価が大きく下落する可能性があります。製薬大手のジョンソン・エンド・ジョンソン（NYSE: JNJ）は、COVID-19の臨床試験をすべて中止したため株価が下落しています。

MITの研究によると、感染症用ワクチンのうち、薬事承認に至るまでに成功したワクチンは33％に過ぎません。現在、ワクチンを製造しようとしている約650社の企業の中から勝者を選ぶのは非常に難しいでしょう。

おすすめの代替案
投資家は複雑な業界に投資しようとするのではなく、より身近で理解しやすいテックのようなものに資金を投入することが賢明です。当ブログでは、6つのゴールデンルールの1つとして、「自分が信じているものを買う」ということを掲げています。例えば、あなたが熱心なiPhoneユーザーであれば、Appleの株を買いましょう。あるいは、Netflixをよく見る方は、このストリーミングの巨人の一部を所有することをお勧めします。

ウォーレン・バフェットが何度も述べているように、「自分の力量の範囲内に留まること」です。自分が理解していない企業やリスクの高い企業に投資する必要はありません。優れた企業を購入し、投資と共に成長していく企業を見守りましょう。

著者

Colm Moran